最近、ハイレジ・ダイエットが注目を集めています。
スリムも美肌も健康も手に入るからです。
ハイレジ・ダイエットの「ハイレジ」とは、ハイレジスタントターチのこと。
1日50gのハイレジ食品を食べるだけで、好きなものをたくさん食べて、健康的に痩せられるダイエットです。
いつもの食事の調理法や食べ方を変えるだけでハイレジになって、ダイエットできる食品になります。
ハイレジ食品の作り方を憶えて、スリムと美肌と健康を手に入れませんか。
目次
ハイレジ・ダイエットその意味は?
ハイレジ・ダイエットとは、ハイレジスタントターチ(High Resistant Starch)の働きを利用したダイエット法です。
レジスタントスターチとは「消化されない澱粉(でんぷん)」の意味。
小腸では消化されず、大腸に届くでんぷんの総称です。
難消化性デンプンや、耐性でんぷんと呼ばれることもあります。
レジスタントスターチをたくさん含んでいる食品は、ハイレジスタントターチと言ったり、ハイレジ食品と呼ばれています。
ハイレジ・ダイエットとは、ハイレジ食品を使ったダイエット法のことです。
食事制限や特別なダイエット食は要りません。
いつも食べている食事の調理法を変えるだけで、スリムも美肌も健康も手に入るので、魅力あるダイエットとして注目を集めています。
ハイレジダイエット専用の食品ってあるの?
ハイレジ専用の食品とは、レジスタントスターチを含んだ食品を加熱調理してから冷ましたものなどです。
この調理法で食品のレジスタントスターチの量を増やすことができるため、ハイレジ食品と呼ばれています。
レジスタントスターチの量を増やした食品を1日50gまで食べるだけで、太りにくくなっていきます。
食事の量を減らしたり、何かを食べるのをやめなくて良いし、何か一つをたくさん食べずにすみます。
食物繊維の一種に分類されることがありますが、他の食物繊維にはない、ハイレジ独自の性質を持っています。
主な特性は、整腸作用や血糖値の上昇抑制。
脂肪減少効果もあります。
小腸で消化されず、大腸まで届き、腸内細菌(善玉菌)のエサになって、腸内環境を良くするでんぷんです。
食事の栄養を吸収する腸が健康だと、身体が健康になり、美肌やアンチエイジング効果につながります。
美活と同時にダイエットできるので、人気と注目を集めているダイエット法です。
ハイレジ・ダイエットはどんな食品を食べるの?
いつも食べている食品の食べ方を変えるだけで、ダイエットできる方法です。
炭水化物やイモ類・豆類など、レジスタントスターチを豊富に含んだ食品を加熱調理してから冷やし、レジスタントスターチが増加した状態で食べます。
ご飯やジャガイモなど普段の食事が、レジスタントスターチいっぱいのダイエット食になるのです。
なぜ加熱して冷やすとハイレジ食品になるの?
レジスタントスターチは、加熱調理した食品が冷める時に作られる成分です。
炭水化物やイモ類・豆類を加熱調理してから冷やすと、食品に含まれているレジスタントスターチが増加します。
いったん冷やしてレジスタントスターチが増加した食品を温めると、レジスタントスターチが減ります。
ハイレジ・ダイエットは、レジスタントスターチの性質を利用したものです。
冷やすといっても冷蔵庫に入れたり、冷凍庫で凍らせる必要はありません。
冷やご飯やお弁当、大学芋のような常温で充分です。
いったん冷やしてレジスタントスターチが増加した食品は、そのまま食べるのがおすすめです。
食べる前に温め直すと、レジスタントスターチが減ります。
ハイレジ ダイエットではハイレジ食品だけを食べ続けるの?
ハイレジ・ダイエットに活用するのは、炭水化物、豆類、イモ類、カボチャなど、レジスタントスターチを含んだ食品です。
レジスタントスターチはもちろん、栄養の豊富な食品が多いので、健康的に痩せることができます。
特にカボチャは、ビタミンA・C・Eをあわせもつ栄養の優等生。ダイエットで陥りやすい栄養不足を防ぎます。
食べてはいけない食品がないのも、ハイレジ・ダイエットの長所です。
ハイレジ食品と一緒に食べれば、高脂肪の肉などを食べても太らないという実験があります。
1日50gまでのハイレジ食品を食べておけば、食事のたびに何を食べようか迷う必要がありません。
多すぎるハイレジ食品は身体の害になるので、他の食事は普通に摂った方が良いのです。
糖質ダイエットがうまくいかない理由は?
ハイレジ・ダイエットでは、糖質ダイエットを行っている人には、不思議なダイエット方法かもしれません。
炭水化物、豆類、イモ類、カボチャなど、糖質ダイエットで食べてはいけない食品をたっぷり食べるからです。
糖質ダイエットは、糖尿病対策がきっかけで生まれたダイエット法。炭水化物などの糖質をさけることで、体重の減少を目指します。
ところが糖質ダイエットは、ご飯やパンだけをやめても、なかなかうまくいきません。
野菜ジュースやサラダなど、糖質が含まれている食品の種類は意外と多くあります。
かなり多くの食品を食べるのをやめないと、糖質オフになりにくい。手間がかかるわりに、効果の上がりにくいダイエットなのです。
糖質ダイエットに成功したいなら、病院で専門医の指導を受けたり、プロから食事指導を受ける必要があります。
糖質が含まれる食品は、それくらい種類が多いのです。
今から自分で始めるハイレジ・ダイエット
ハイレジ・ダイエットは、加熱調理したハイレジ食品を1日50g食べれば良いだけ。
1日1回おにぎりやお寿司を食べるだけでもハイレジ・ダイエットになります。
糖質ダイエットのように、食べて良いもの、食べてはいけないものを分類する必要がないのです。
ハイレジ食品を食習慣の一つにするだけで、気がついたら痩せていることがあります。
ハイレジ生活に慣れてしまって、ダイエットを意識しなくなる人も。
1日1回、ハイレジ食品を少し食べる習慣をつければ、身体に優しいスピードで、ゆっくり痩せていくからです。
ハイレジ・ダイエットに適した食材は何?
レジスタントスターチがふくまれていて、ハイレジ・ダイエットに向いているのは次の食品です。
どれも加熱調理して常温に冷ますレシピで食べれば、ハイレジ・ダイエットになります。
豆腐や納豆は冷やしたものがおすすめ。
冷製パスタや、常温のパンもハイレジ・ダイエットになります。
- 豆類
インゲン豆 枝豆 納豆 豆腐など - 穀類・麦類
白米 大麦 全粒小麦(全粒粉)パスタ パン うどんなど - トウモロコシ製品
コーンフレーク ゆでて冷ましたトウモロコシ - 芋類・野菜
ジャガイモ さつまいも カボチャ
大量にハイレジ食品を摂ると、腸内で消化しきれず、腸内環境が悪化します。
腸内環境改善には乳酸菌サプリがおすすめです。
ハイレジ・ダイエットに適した食事法は?
ハイレジ・ダイエットで、すべての食事をハイレジ食品にする必要はありません。
1日50gを摂れば、ダイエット効果が出てきます。
いつもの食事と同じように、肉・野菜・豆類などが揃った栄養バランスの良い食事を摂りましょう。
ハイレジ・ダイエットでは肉や魚を食べよう
マウスの実験によると、レジスタントスターチ入りの高脂肪食を食べ続けたマウスは、高脂肪食だけを食べ続けたマウスより、太りにくくなりました。
脂肪の増加が抑えられ、脂肪肝と糖尿病が改善したというデータがあります。
毎日少しのハイレジ食品を食べる習慣をつけると、肉や魚などカロリーが高めの食品を食べても太りにくくなります。
ハイレジ食品以外は好きなものを食べて大丈夫ですが、暴飲暴食、高カロリー食品を大量に食べるのはやりすぎです。
ハイレジ食品が高脂肪食品の害を防いでくれるといっても、限度があります。
温かい食事や、肉や魚、いろいろな食品を食べる時は、ほどほどの量にしましょう。
調理法でハイレジが変化する?
ハイレジ食品を作るには、3つの方法があります。
蒸し料理・ゆでる料理・電子レンジ料理の3つです。
それぞれの加熱方法によって、レジスタントスターチの量が変わります。
もっともレジスタントスターチが残りやすいのは蒸し料理ですが、
ハイレジ食品は大量に食べなくてもよいので、極端な差は生じません。
蒸し料理
ハイレジ食品を調理する時、レジスタントスターチをもっとも効率よく採れるのが蒸し料理です。
蒸し料理は他の栄養素も失いにくいので、健康的なダイエットができます。
ジャガイモ、とうもろこしなど、ハイレジ食品には蒸して食べると美味しい食品が多いので、試してみてください。
茹でる料理
蒸し料理の次にレジスタントスターチを効率よく取る方法は、茹でる料理です。
ハイレジ食品は普段ゆでて食べるものが多く、ゆでて冷ますだけでダイエット食品になって便利です。
電子レンジ料理
子レンジはレジスタントスターチが減りやすいと調理法とされていますが、50%になるだけ。
ハイレジ食品は大量に食べる必要がないので、大きな差は生じません。
電子レンジで毎日気軽にハイレジ食品を作るのは、ダイエットを継続しやすいのでおすすめです。
ハイレジ・ダイエットおすすめ商品とレシピ
ハイレジ・ダイエットできるレシピをご紹介します。
特別なレシピはなく、いつも食べている日常の食事ばかり。
お金をかけて高いダイエット食品を買ったり、手間のかかる調理をする必要がありません。
冷やご飯
冷やご飯は代表的なハイレジ・ダイエットレシピです。
温かいご飯を食べるより、冷やご飯を食べる方が痩せやすいことが知られています。
おにぎりやお寿司、お弁当も、ご飯を冷まして食べるのでハイレジ・ダイエットになります。
ポテトサラダ
ポテトサラダは身近なハイレジ・ダイエットのひとつです。
ジャガイモを加熱調理して、冷ましてから食べるのでハイレジになっています。
野菜をたっぷり食べられるので、ヘルシーなのもメリットです。
大学芋
大学芋は糖分がたっぷりですが、レジスタントスターチも含まれています。
ビタミンや食物繊維も含まれた栄養バランスの良いハイレジ食品です。
おやつ感覚で楽しむ程度にはおすすめです。
グラノーラ
グラノーラは穀類を加熱調理して冷ました食品なので、ハイレジ・ダイエットできます。
牛乳やヨーグルトを添えたり、フルーツなどと一緒に食べるのがおすすめです。
ハイレジ・ダイエット専用の商品
ハイレジ・ダイエットをスタートしたい人に、おすすめの商品です。
電子レンジなどの簡単調理で、毎日の食生活に取り入れることができます。
レジスタントスターチの効果が他の穀類の4倍あると言われ、ハイレジ・ダイエットに最適な食品として大ブームとなりました。
帝人は繊維メーカーですが、食物繊維にも関心があり、世界中でハイレジの研究をした結果、スーパー大麦に行き着いたそうです。
日本国内の食品にスーパー大麦が使われていたら、帝人が供給したものです。
「1日分のスーパー大麦グラノーラ」がおすすめです。
1食50gで、1日あたり摂取推奨量(12g)のスーパー大麦が摂取できます。
ハイレジ・ダイエットのブームと共に、大ヒット商品となりました。
「1日分のスーパー大麦グラノーラ」がおすすめです。
1食50gで、1日あたり摂取推奨量(12g)のスーパー大麦が摂取できます。
ハイレジ・ダイエットのブームと共に、大ヒット商品となりました。
レンジで簡単に調理できるので、手軽にスーパー大麦を食べてみたい人におすすめです。
鶏とホタテの出汁で炊いてあるので、優しい味で朝食にぴったり。
スーパー大麦が食べてみたいけど、温かい食事が良いと思う人におすすめです。
約70%がレジスタントスターチという、超ハイレジのパスタです。
1食分でレタス2.5個分の食物繊維に相当するレジスタントスターチが含まれています。
帝人の担当者がスーパー大麦と出会ったのは、オーストラリアの食品研究所。
スーパー大麦に行き着くまで、理想のハイレジ食品を探して、4ヵ月で地球2周分の距離を旅したそうです。
ハイレジ・ダイエットのブームによって、東京ドーム50個分の畑で作った「スーパー大麦」が完売しました。
次は東京ドーム250個分の完売を目指しているそうです。
ハイレジ・ダイエットの健康効果
ハイレジ・ダイエットは、身体に負担をかけない優しいダイエットです。
レジスタントスターチそのものに健康効果があるので、栄養バランスが偏ったり、体調をくずす心配がありません。
脂肪の減少
「レジスタントスターチを多く含むハイレジ食品には肥満を防止し、内臓脂肪の増加を抑制する効果が期待できる」という説があります。
レジスタントスターチ入りの高脂肪食を食べ続けたマウスは、太りにくくなるという実験結果があるからです。
人体での研究結果はありませんが、炊きたての熱々のご飯が苦手で、冷ましたご飯だけを食べる女性は、痩せている人がほとんどです。
血糖値の上昇抑制
レジスタントスターチは食物繊維と同じような働きをするので、血糖値の上昇抑制が期待できます。
小腸でほとんど消化されずに腸内を移動するため、消化をゆるやかにして、血糖値の急激な上昇を抑えます。
便秘解消効果
レジスタントスターチは腸内細菌(善玉菌)のエサとなって、善玉菌を増やすことができます。
善玉菌が増えれば、悪玉菌が減りますから、腸内環境がきれいになります。
腸は食事の栄養を吸収する重要な場所なので、腸内環境の健康は、全身の健康につながります。
便秘が解消されたり、美肌になったり。
体内から健康になるので、アンチエイジング効果も期待できそうです。
美肌効果・アンチエイジング効果
ハイレジ・ダイエットで楽しみなのが、美肌効果やアンチエイジング効果です。
ハイレジ・ダイエットでは痩せるだけでなく、腸内環境をきれいにして、体内から美肌になれます。
化粧品に気を使っても、便秘がちだと肌が荒れたり、吹き出物に悩まされたりします。
レジスタントスターチは腸内環境を良くして、便秘を解消し、美肌作りをサポートしてくれます。
普段食べているお弁当や冷製パスタがダイエットに役だちます。腸内からきれいにしてくれて、美肌作りも期待できます。
さっそく今日から、ハイレジ・ダイエットを始めませんか。毎日の食事や、おかずづくりをちょっと工夫するだけです。